出産

超絶難産としか言いようがない!私の初産体験談

出産は、大変。初産ともなると、初めての経験しかなく、どんなママも超不安で、超大変で、超がんばります。私も1人目である息子の出産前は不安な夜を何日も過ごし、先輩ママたちがネット上に残してくれた貴重な情報をむさぼるように読みました。「世の中のママ、みんなこんなに頑張ってるんだから、私もできる!絶対産める!無事にかわいい赤ちゃんの顔を見る!」と心の中でつぶやくこと数えきれず。

今回はそんな経験から、私のお産の情報が誰かの役に少しでも立てばと思い、記事を書きます。バルーン・陣痛促進剤・輸血。いろんな医療技術と医師・助産師・家族そしてわが子に支えられて実現できた、貴重なお産でした。

 

低地胎盤ぎみの妊娠中期

低地胎盤って知ってますか?私は妊娠中期まで全く知りませんでした。3人産んだ母も、2人産んだ姑も、知りませんでした。母親の子宮と胎児とをつなぐへその緒の、子宮側の位置が、子宮口から2センチ以内にあると「低地胎盤」。子宮口にかぶっていると「前置胎盤」。どちらも自然分娩で産むと出血量が増えるなどのリスクがあるので、予定帝王切開になる。ちなみに、両方原因がわかっておらず、遺伝的なものでもなく、一定の割合で起こる。

私は「低地胎盤」だったので、妊娠後期に入ると子どもの成長とともに子宮が膨らんで、へその緒の位置が離れていくこともあるからあまり気にしないように、とのことでした。「気になるよ!」と心の中では叫けびますよね。

妊娠後期に入ると先生の予言通り、へその緒の位置は子宮口から2センチ以上離れ、自然分娩で産むことに。この判断が後々、えらいことになるとは、私も先生も予想だにしなかったのです。

 

陣痛も何も起こらない、予定日5日過ぎ

お腹の中の息子は、出産予定日になってもお腹の上の方でプカプカ浮いていました。出産予定日どころか、予定日を5日過ぎて羊水が減ってきているにも関わらず、上の方でプカプカ。「羊水が減ると胎児に危険がおよぶこともある」と、予定日から6日後にバルーンを使って子宮口を開くことに。「バ、バルーン!?」

出産直前のドキドキな私に、謎の医療器具のお話。もう頭???です。ほんと、妊婦って過酷。

バルーンはその名の通り、風船のような医療器具で、自分の陣痛が起こらない妊婦に、陣痛を起こす器具。子宮口から入れて、無理やり開いていく。子宮口が閉じている状態が0センチで、通常、陣痛とともに徐々に開いていきます。「産める!」という状態の子宮口は10センチ。ここまでが長くて、痛い。恥ずかしながら、私はバルーンを入れるこの日まで、子宮口のこの経過の話、詳しく知りませんでした。

で、バルーンを入れたのですが、このバルーンを入れる痛みで絶叫する妊婦さんもいるのだとか。個人的にはさほど痛くなかったです。バルーンを入れるとジワジワ陣痛のような痛みがお腹の底に走り始めます。病院のベットで1人、初めての痛みに直面するのは心もとなかったです。しかし、この日の痛みは、MAXを100とすると10に満たないレベル。

 

恐怖の妊娠促進剤

翌朝、バルーンを外して子宮口を測定。4センチでした。それまで全く開いていなかった子宮口が開いたことに、少しの喜びはあったのですが、ここから残り6センチ、どうやって開いていくのだろう?と疑問でした。陣痛がつかず、バルーンを外すと痛みがスーッと消えていくのがわかります。

で、登場する妊娠促進剤。点滴を通して人工的に陣痛を起こさせるのですが、これが。。。痛い!!最初の2〜3時間は余裕です。母と話したりメール打ったり。昼過ぎから促進剤が本気を出し始め、この世ものとは思えない痛みが体中に駆け抜けます。ひどい生理痛の30倍くらいの痛みです。痛くて話せない。滝汗。痛みを少しでも緩めるために、唯一できる呼吸に集中する。軟骨が減って痛みがあるという母の手を、それを忘れて強く握っていました。この痛みが、MAX100とすると100です。これにたぶん2〜3時間耐えました。で、内診のために分娩台に。

「ん〜まだ、プカプカ上の方で浮いてるね。今日は無理だね」と、当直の先生。「あ〜、この世に鬼っているんだな。」と体中に染み渡る痛みに耐えながら、先生の顔を睨んだのを今でも覚えています。そしていつまでもお腹の上の方でプカプカしているマイペースな息子に、初めて怒りを感じました。「明日もこの痛みに耐えるのは無理だ!もう促進剤は無理だ!」と心に決めました。「帝王切開にしてもらう」と。

促進剤を抜くと、痛みがスーッと引きます。嬉しいのやら悲しいのやら。痛いの嫌だけど、痛くないと産まれない。また1人、病室で一夜を過ごします。真夜中にこれまでより強い陣痛が来て、怖くて看護師さんを呼びました。「5分間隔じゃないから、まだ病室で過ごさないといけない」と言われ、これ以上痛みに耐えられないこと。帝王切開にしたいこと。半泣きで伝えましたが、看護師さんは「促進剤を3日打つ人もいる。自然分娩で産むに越したことはない」と冷静に答えてくれました。

半泣きのまま迎えた朝。母に電話で「昨日のような痛みを、産まれるかもわからないのにもう1日耐える必要ある?帝王切開でもいいよね?」と相談。「私、3人下から産んだけど、あんな痛みをもう1回味わう必要ないと」と母。母はこの時、確かにこう言ったのです。

母・旦那・医師・助産師と出産の方法を検討する話し合いで、医師から「もう1回だけ促進剤にしましょう。無理なら帝王切開で。夕方には必ず赤ちゃんに会えますからね。」と先生。私は母を見て「もう帝王切開で!」と言いかけた直前に、母、「そうしましょう!」と。

「オーーーーーーイッ!!!」

それからは淡々と促進剤の準備が進み、半泣きで陣痛に耐えました。胎児の具合によってはいつ帝王切開になるかわからない、ということで、丸1日何も口にせず、お風呂にも丸2日入っていなかったので、身も心もボロボロでした。それでも2日間いろんな痛みに耐えた甲斐あって、やっとお産が進んだのです。3時間ほどで子宮口は9センチに。「9センチ、そろそろ産める!」という言葉を聞いて、それまでの痛みが報われ、不思議と痛さが軽減されました。このタイミングでの痛みはMAX100中80です。促進剤1日目が最も痛かった。。。

 

夢にまで見た分娩台に

分娩台って、すぐ上がれると思ってました。でも、分娩台には医師から「産める!」と言われた人だけが、選ばれし者だけが乗れるのだ!!そしていよいよ私も、夢にまで見た分娩台に!分娩台に上がって1時間ちょっとでわが子と対面できました。もう分娩台に上がった私は、無敵です。産めるなら、この痛みが終わるなら、なんでもします!いきみます!もう体どうなってもいいです!ってな感じで、力一杯産みました。しかし、いきむときは目を開いて。いきんでいるときに助産師さんに言われたんですが、目をつぶると目の毛細血管が切れるそう。いやほんと、出産って壮絶すぎる。

産んだ感想は、爽快!です。これまでの体の重さ、わが子のかわいさ、そして何より陣痛の痛みから解放される嬉しさで、爽快感MAX!!産後の経過観察2時間を終え、「そろそろ立ちましょうか!」と看護師さんの声。「はい!」と立ち上がったものの、あれ?頭がフラフラする。こんなもんかと思い、入院の説明を受けるも、何も説明が頭に入ってこない。横にならないと頭がチカチカする。「フラフラするんで、寝てもいいですか?」と看護師さんに言うと、「止血用のガーゼも取らないといけないし、横になりましょう」と。

で、先生がやって来てガーゼを取ると、急に病室内がザワザワ。そして、私の背中にジワーッと生暖かいものが広がっていく感覚が伝わったのです。「出血量多い。ご家族の方に部屋から出てもらって」と先生。分娩室から出ていく家族。一気に不安に襲われます。このとき、母は笑っていたんですが、後から聞くと目の前のことが理解できず、おかしくなりそうで笑っていたと。と言うのも、私の母はいとこを出産時の大量出血で亡くしています。私と母は、そのことを考えずにはいられませんでした。

その日は止血をして経過を見ることに。特別室で旦那に付き添ってもらい一夜を過ごしました。丸3日間陣痛に耐え、血が足りていないフラフラの体で、気を失うように寝ました。出産後の産婦は、出産の興奮で寝られないことが多いみたいですが、もう私の体力はゼロでした。

翌朝、看護師長とベテランナースが採血に来たのですが、結果は「輸血が必要なレベルまで数値が下がっている」とのこと。輸血をするために、再び分娩台に。出産後も分娩台に上がるとは、夢にも思っていなかったです。(夢にまで見た分娩台でしたが)その日は丸1日、分娩台の上で輸血をして過ごしました。輸血は2パック必要だったのですが、1パック目が終わる頃に輸血によるアレルギー反応が出たため、途中でストップ。「食べて血を作るしかない!」と言われ、分娩台の上で旦那に食事を食べさせてもらい、泣きながらほうばりました。

 

何が起こるかわからないのが、お産

これ、どんな妊婦さんも一度は耳にしたことがあると思います。私も耳にしていましたが、気に留めていませんでした。でも、今回のお産で思い知らされました。

出血が多かった理由は、低地胎盤ぎみだったことと、子宮の収縮が悪かったこと。子宮は産後、上の方から縮んでいくらしいのですが、私の胎盤は下の方についていたので、そこからの出血が止まらなかったみたいです。

今思うと、陣痛に耐えて輸血までして自然分娩にこだわる必要があったのか?謎ですが、それでも身体中で感じた爽快感と達成感は、何事にも代えがたいと心の底から思います。

 

今日のおせっかい

こんな経験したけれど、私は言いたい!「お産って本当に、いいものです」